医学辞典より。
ブリプラチン(シスプラチン)は、ほとんど全例で悪心・嘔吐・食欲不振等の消化器症状出現する薬らしい
シスプラチン
cisplatin(CDDP) 429
ブリプラチン Briplatin(BMS)
ランダ Randa(日本化薬)
注:10・25・50mg/20・50・100mL/V
以下の用量・用法を繰り返す〔ただし患者の状態により( )内の療法を選択〕
睾丸腫瘍,膀胱癌,腎盂・尿管腫瘍,前立腺癌:A法(C法)
卵巣癌:B法(A法,C法)
頭頚部癌:D法(B法)
非小細胞肺癌:E法(F法)
食道癌:B法(A法)
子宮頚癌:A法(E法)
神経芽細胞腫,胃癌:E法
A法:1日1回15〜20mg/m2
5日間連続後2週間以上休薬
B法:1日1回50〜70mg/m2
3週間以上休薬
C法:1日1回25〜35mg/m2
1週間以上休薬
D法:1日1回10〜20mg/m2
5日間連続後2週間以上休薬
E法:1日1回70〜90mg/m2
3週間以上休薬
F法:1日1回20mg/m2
5日間連続後2週間以上休薬
*腎毒性を軽減するために以下の処置を行う
1)投与前1,000〜2,000mL(300〜900mL/m2)の適当な輸液を4時間(2時間以上)かけて投与
2)投与時に,投与量に応じて500〜1,000mL(300〜900mL/m2)の生食液又はブドウ糖・食塩液に混和し,2時間以上かけて点滴静注(長時間の場合は遮光して投与)
3)投与終了後,1,000〜2,000mL(600mL/m2以上)の適当な輸液を4時間以上(3時間以上)かけて投与.投与中は,尿量確保に注意し,必要に応じてマンニトール及びフロセミドなどの利尿薬を投与
【適応】
1)睾丸腫瘍,膀胱癌,腎盂・尿管腫瘍,前立腺癌,卵巣癌,頭頚部癌,非小細胞肺癌 2)食道癌,子宮頚癌,神経芽細胞腫,胃癌
【禁忌】
1)重篤な腎障害(腎障害を増悪させ,腎からの排泄が遅れ,重篤な副作用が発現)
2)本剤又は他の白金を含む薬剤に過敏症の既往歴
3)妊婦又は妊娠の可能性
【副作用】
〈重大〉1)急性腎不全(急性腎不全等の重篤な腎障害:BUN,血清クレアチニン,Ccr値等)→中止し処置 (血尿,尿蛋白,乏尿,無尿)
2)汎血球減少等の骨髄抑制(汎血球減少,貧血,白血球減少,血小板減少等)→頻回に血液検査,異常で減量,休薬等処置
3)ショック,アナフィラキシー様症状(チアノーゼ,呼吸困難,胸内苦悶,血圧低下等の症状→中止し処置
4)聴力低下,難聴,耳鳴(高音域の聴力低下,難聴,耳鳴)投与量の増加に伴い聴器障害の発現頻度が高くなり,特に1日投与量では80mg/m2異常で,総投与量では300mg/m2を超えるとその傾向は顕著となる)→十分な観察を行い投与
5)うっ血乳頭,球後視神経炎,皮質盲(うっ血乳頭,球後視神経炎,皮質盲等の視覚障害)→中止
6)脳梗塞,うっ血性心不全→中止
〈重大(外国)〉外国で,クームス陽性の溶血性貧血,血栓性微小血管症,心筋梗塞が報告
〈その他〉1)消化器(ほとんど全例に悪心・嘔吐)→制吐剤投与等処置,(ほとんど全例に食欲不振,口内炎,下痢,イレウス,腹痛,便秘,腹部膨満感等)
2)過敏症(発疹,ほてり)
3)精神神経(手足のしびれ等の末梢神経症状,レールミッテ徴候,言語障害,頭痛,味覚異常,意識障害,痙攣等)→中止
4)肝臓(GOT,GPT,Al-Pの上昇等)
5)循環器(動悸,頻脈,心房細動等,心電図異常,レイノー様症状等)
6)電解質(Na,K,Cl,Ca,P,Mg等の電解質異常,テタニー様症状,抗利尿ホルモン分泌異常症候群)
7)その他(全身倦怠感,眩暈,脱毛,発熱,疼痛,全身浮腫,血圧低下,吃逆,高尿酸血症)
【臨床】
腎毒性が強いので水分補給を行う.また,催吐作用が強いので鎮吐剤を投与する.
【動態】
T1/2:約100時間(β相) 排泄:尿中 投与後24時間17〜21%(単回投与),約27%(5日間連続投与)
【注意】
ほとんど全例で悪心・嘔吐・食欲不振等の消化器症状出現→
処置 急性腎不全等の腎障害,骨髄機能抑制等重篤な副作用→
頻回に臨床検査し,異常で減量,休薬等処置.また,長期間使用により副作用が強く現れ,遷延性に推移→慎重に.なお,フロセミドによる強制利尿を行う場合は,腎障害,聴器障害が増強されることあり→輸液等による水分補給を十分に
感染症,出血傾向の発現又は増悪に十分注意
小児への投与は,副作用の発現に特に注意して慎重に(外国で聴器障害が高頻度に発現するとの報告)
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には性腺に対する影響を考慮
Alと反応して沈殿物を形成し活性低下→Alを含む医療器具使用不可
光により分解するので長時間に及ぶ場合は遮光
静注時の薬液の血管外漏出で,注射部位の硬結・壊死→慎重に
細菌に対する突然変異誘起性が認められている
包装開封後もバイアルを箱に入れて保存する
冷蔵庫保存で結晶析出あり
〔溶解〕
輸液(生食水又はブドウ糖・食塩液)と混合後はできるだけ速やかに使用
〔配合〕
Cl−濃度が低い輸液を用いる場合は活性低下→必ず生食液を使用 点滴静注時アミノ酸輸液,乳酸Naを含有する輸液を用いると分解が起こる→回避 錯化合物なので他の抗悪性腫瘍薬とは混注不可
慎重に(外国で聴器障害が高頻度,用量,投与間隔に留意等)
禁忌(動物で催奇形作用,胎児致死)
授乳中止(母乳中移行)慎重に(生理機能低下のため用量・投与間隔に留意等)